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現金出納帳とは?初心者向けに帳簿の付け方や注意点、必要性や基本を解説

2025年6月8日

現金出納帳とは何か?

現金出納帳とは、現金の取引を記録した帳簿です。

売上や仕入、経費などの現金で受け取った、または現金で支払った取引を記録した帳簿となります。

具体的な現金出納帳は、次の画像をご参照ください。

画像の内容のように現金の入金や出金を記録していきます。

基本的に一取引毎に記載しますが、売上が1日に何十件もあるような場合は、1日分の合計を記載しても大丈夫です。(集計する元となる資料(レジの日計・売上帳など)についても別途保管が必要)

なぜ現金出納帳が必要なのか?

現金出納帳は必ず作成される帳簿ではありませんが、以下の理由で多くの企業で作成されています。

現金出納帳が必要な理由

  • いくら売り上げがあって、いくら支払って、いくら現金が残っているか管理するため
  • 現金の管理を従業員に任せている場合はとくに不正や管理ミスを防止するため
  • 小売り業や飲食業などの現金商売はとくに、現金出納帳がないと残高や儲けについてわけがわからなくなる

近年では、クレジットカード決済やバーコード決済が増えていることもあり、現金を取り扱っていない場合も多いと思います。その場合は文字通り現金の取引がないので、現金出納帳を付ける必要がありません。

また、現金出納帳を付けずに直接会計ソフトに現金取引を入力する、といったスタイルをとっている事業者も多いです。このスタイルは小規模な事業者や現金取引が少ない事業者に有効です。

現金出納帳の書き方・つけ方の基本

現金出納帳の書き方は難しくありません。

下の図で説明すると、現金の入金(売上や預金引出)は「借方金額」へ記入。商品代金を支払った、店で買い物をしたときの現金の支出は「貸方金額」へ記入します。

(現金出納帳の様式によっては、「借方金額」と「貸方金額」ではなく、普通に「入金」や「出金」となっているものもあります。)

現金出納帳のポイント

  • 一取引ごとに記入する(売上が1日に何十件もあるような場合は1日の合計額を書く)
  • 売上は日計表、仕入や経費は領収書の金額と相違が無いように記入する(残高もチェック)
  • 摘要欄に「支払先」や大まかな「支払内容」を記入する

よくあるミスと注意点

現金出納帳を付けていると必ずと言ってもいいほど、「残高が合わない」「領収書を紛失した」などのミスや問題が付いてきます。

残高が合わない場合はどうする?

現金出納帳の残高が、実際の残高と違う場合は、双方の残高を正しい方へ合わせる必要があります。

残高確認方法

  1. 売上の金額に間違いないか、支払った領収書の金額がちゃんと記入されているかチェック
  2. 預金口座への預け入れが漏れていないかチェック
  3. 上記のほかに記入漏れがないかチェック
  4. 電卓での計算ミスではないか、再度検算

数十円から数百円であれば、釣銭間違いの可能性 → 「現金過不足」勘定を使って残高を合わせることを検討。

数万円以上合わない場合は、現場の担当者へ確認する。場合によって「雑損失」での処理を検討。

領収書がない場合はどうする?

領収書は支払ったことを証明するものですので、あるのが基本です。

が、しかし、自動販売機で飲料を購入した、香典やお祝い金で領収書がない、または領収書を紛失した・・・など、領収書がないケースも考えられます。

領収書がない場合の対処法

  • 支払証明書を発行する
  • 香典袋やご祝儀袋のコピーを保存

自動販売機での購入や、領収書を紛失してしまった場合は支払証明書を作成し保管します。

支払証明書はネットで検索して無料ダウンロードが可能。

領収書があることが基本なので、支払証明書などはよっぽどの「手段」と考えましょう。

支払証明書での経費計上(領収書がないもの)が多いと、税務調査のときに疑われる可能性があるので注意。

現金出納帳はエクセルやGoogleスプレットシートで作成するのがおすすめ!

現金出納帳は、エクセル(またはスプシ)で作成することをおすすめします。

エクセルがおすすめな理由

  • 集計が楽
  • 間違えてもすぐ修正できる
  • CSV形式でfreeeに取り込める

エクセルの「オートSUM」機能を使えば、電卓を押さなくとも、残高の計算や合計を容易に出すことができます。

また、摘要や金額を間違えて記入したことをあとで発見した場合でも、文字や金額を上書きするだけでOKです。

freeeを使っている場合は、CVS形式で保存したファイルを取り込むことができるため、会計ソフトとの連携もよく、現金の入力が楽にできます。

ネットで検索すると、無料テンプレートが結構あります。

現金出納帳とは!

現金出納帳とは、現金の取引を記録する帳簿です。

現金出納帳をつけることで、売上や経費、現金残高の管理ができ、不正防止の効果もあります。

必ずつけなければならない帳簿ではありませんが、小売商店や飲食店などのいわゆる現金商売のところは記帳することをおすすめします。

現金取引が少ない場合は、現金出納帳を付けずに直接会計ソフトに打ち込むのもアリでしょう。

-記帳のエトセトラ